■第117回防塵挺身隊 報告書■

去る2025年4月12日(土)、117回目となる防塵挺身隊が、阿見町新屋敷湖岸周辺の湖岸清掃を行いました。このエリアは3月にヨシ焼きを行って、ゴミが拾い易い状態になっております。が、植生浄化施設なので湿地帯です。加えて、ヨシ焼き後なので、燃えカスの煤がまとわりつきます。で、思わぬ場所で足を取られたりしました。
堤防上から見ても、多くのゴミを見かけました。これらのゴミを清掃活動のエキスパートとして、防塵挺身隊の精神で拾いまくりました。回収されるゴミのほとんどがドロドロ状態でしたが、泥水が飛び散るのも恐れずに回収しました。
今回、各地から参集してくださった皆様は54名です。茨城県内はもちろん、埼玉県や千葉県、東京、神奈川県など近隣都県はもちろんのこと、遠く三重県からも参加してくれた方がおり、心強い限りでした。参加者皆様に感謝であります。
当日は、春らしい穏やかな陽気に皆さんの、霞ヶ浦を思う気持ちは一層高まりました。距離にして約1㎞の湖岸線のゴミを探し求めるのですから、春の穏やかな陽気が良いに決まっています。これも皆様の日頃の行いでしょう。
今回回収されたゴミの多くが、古くからヨシ原に取り残されたゴミでした。中でも大物は大型冷蔵庫でした。恐らくは何処かで投棄された物が、水位上昇のときに流れ着いたのでしょう。
堤防の上からだけでは気が付かない植生帯のゴミは、泥に埋もれているものも多く、植生浄化施設の湿地帯を分け入り、泥濘に足を取られながらも頑張って回収することで完結します。それにしても。あれだけ焼け焦げたのにノイバラだけはしっかりと残っており、行く手を遮りました。
拾ったゴミはゴミ袋やゴミバケツに回収して、満タンになったら土手の上や下の平場に置きます。これらのゴミ袋やバケツは、軽トラックやダンプに載せられ分別場所まで運搬します。
運び込まれたゴミはすべてを一ヶ所に空けて、分別が開始されます。この日は東寄りの風が強かったので、悪臭に悩まされませんでしたが、ゴミの分別は3Kの過酷な作業であり、人の手によって黙々と続ける必要があります。
粗大ゴミの中には朽ち果てた炊飯器や電気ポット、フルフェイスヘルメットなどがありました。また、漁業用の浮き球が多く回収されました。霞ヶ浦のゴミは拾い続けないとなくならないことを実感した清掃活動でした。
今回も漂着した沢山のエビ漁礁のエビ巣を回収処理しました。ペンチやニッパーで小さくカットして、袋詰めにする作業が難儀です。県が処分すべきゴミを当該市町村に処分してもらっています。
阿見町新屋敷の湖岸線には、ジャスト100袋の可燃ゴミが回収され、瓶や缶などの不燃ゴミも多く回収されました。また、粗大ゴミは予想以上に多くて、木材などは小さく切って袋に詰め込みました。
私たち防塵挺身隊の活動は、参加された皆様のご支援とご協力があればこその事業です。今回回収されたゴミは、一般ゴミの回収処理を阿見町町民生活部廃棄物対策課様が、粗大ゴミや危険物は霞ヶ浦河川事務所様が処理を引き受けて下さいました。また、毎回ご参加くださり移動トイレをご用意いただきました(株)伊藤建設様、ゴミ運搬用の2tダンプをご用意くださいました高橋建設(株)様に、心より御礼、感謝申し上げます。ありがとうございました。
公共の場にはゴミを捨てない。さらには、足下のゴミは拾って処理をする・・・こんな簡単なことを流域住民の一人ひとりが心掛け、続けるだけで、ゴミは確実に減少します。ゴミのない霞ヶ浦を目指して、私たちは目の前にあるゴミを拾います。ゴミのない美しい霞ヶ浦を後世に残したいからです。
- 日 時 :2025年4月12日(土) 午前9時00分~13時
- 集合場所:阿見町島津の土砂置場
- 清掃場所:阿見町新屋敷周辺の湖岸線
- 参 加 費:500円
- 参加人数:54名(軽トラック1台、2tダンプ1台、ゴミ回収バケツ20個、長熊手10本、鈎棒5本、マジックハンド20本、革手袋、ゴム手袋、軍手、ゴミ袋300枚、フェイスガード10個、工具一式)
- 回収したゴミの量:★可燃ゴミ(45リットル袋) 100袋(ペットボトル23を含む)★不燃ゴミ(45リットル袋) 15袋(缶6と瓶8を含む)尚、栄養ドリンク瓶は150本以上を回収。
- ★粗大ゴミ 冷蔵庫1台、エビ巣50本、タイヤ8本、炊飯器1台、ヘルメット3個、バイクのシート2個、ポリタンク1個、浮き球8個、オイル缶とペンキ缶6個、エンジンオイル容器2個、衣装ケース2個、電気ポット1個、ゴミ箱1個、空気清浄機1台、照明器具1台、投光器1台、ヘッドライト1個、風呂の蓋1枚、釣り竿ケース4本、VHSデッキ1台、プラバット1枚、蛍光灯3本、プランター1個、木材多数。
- 協 力 :国土交通省霞ヶ浦河川事務所、国土交通省霞ヶ浦導水工事事務所、阿見町町民生活部廃棄物対策課、阿見町生活環境課、高橋建設株式会社、天海建設株式会社、株式会社伊藤建設、
- 株式会社緑エンジニアリング
- 賛 助 :なし
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